はじめに
「エンディングノートって、高齢者のためのものでしょう?」と思う方は多いかもしれません。実は、20〜40代のうちからエンディングノートを書いておくメリットは大きいのです。本記事では、若い世代がエンディングノートを持つ利点や書き方のポイントを紹介します。
1. 若い世代こそエンディングノートを利用すべき理由
- 事故や病気はいつ起こるか分からない
- 交通事故や急病など、若年層でもリスクはゼロではありません。
- 万が一に備えて、医療や介護の希望を伝えておくと安心。
- ライフステージの変化が多い
- 結婚、出産、転職、引っ越しなどが頻繁に起こる年代。
- 情報をエンディングノートで一元管理しておくと混乱を防ぐ。
- デジタル遺産の管理が必要
- 若い世代ほどSNSやネットサービスを多く利用している。
- パスワードや契約情報が分からないと、家族が解約に苦労する。
2. 20〜40代ならではの書き方のポイント
- ライフイベントごとに更新する
- 就職、結婚、出産、マイホーム購入など、節目ごとにノートを見直す。
- 変化が多い時期だからこそ、定期的なアップデートが重要。
- デジタル管理を活用
- スマホやPCで管理する「デジタルエンディングノート」が便利。
- クラウドに保存すれば、デバイスが故障しても安全。
- 親やきょうだいにもノートの存在を伝える
- 若いときほど「家族に話すのは恥ずかしい」と思いがちだが、万が一の際を考えると情報共有は必須。
3. 若い世代が書く際の必須項目
- 財産の概要
- 預貯金、証券、投資用口座。
- 車やバイクのローン、クレジットカードの支払い状況なども書いておくと便利。
- 保険や年金情報
- 民間の医療保険や生命保険に加入している場合は証券番号。
- 国民年金、厚生年金の種類など基本情報。
- もしものときの医療・介護
- 重い病気や障害を負ったとき、どの程度の治療を望むか。
- 親が健在の場合、どのように連絡してほしいか。
- デジタル遺産管理
- スマホやPCのロック解除方法。
- SNSやオンラインバンクのログイン情報。
- ライフプランの希望
- 結婚式の写真をどう扱うか、子どもができたらどのように育てたいかなど、人生設計の断片を残すのもひとつのアイデア。
4. 心理的ハードルを乗り越えるコツ
- 「死の準備」ではなく「人生の整理」と捉える
- ネガティブに考えず、自分の今を記録するという視点で始める。
- 書きやすいところから書く
- 例えば「SNSアカウントの一覧」だけ先にまとめてもOK。
- 慣れてきたら医療や介護など重いテーマに取り組む。
- 誰にも見せなくていい
- 最初は自分だけのノートとして。心の準備ができたら家族に話してみる。
5. まとめ
20〜40代でエンディングノートを書くのは、決して早すぎることではありません。むしろ、若いからこそリスク管理やデジタル遺産の整理が重要です。
- ライフイベントごとにノートを見直す
- デジタル管理を積極的に活用する
- 親やパートナーと情報を共有する
「今は元気だから…」と先延ばしにせず、少しずつ書き進めてみることをおすすめします。
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