老後の住まいを考えるとき、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」という選択肢があります。これは、近年増えている住宅の形態で、自宅での生活に不安はあるけれど、介護施設に入るほどではないという方に適した住まいです。
この記事では、サービス付き高齢者向け住宅の特徴やメリット、適切な選び方、費用の目安についてわかりやすく詳しく解説します。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
サービス付き高齢者向け住宅(略称:サ高住)とは、高齢者が安心して生活できるように、バリアフリー設計の住まいに生活支援サービスが付帯した賃貸住宅です。
介護施設とは異なり、基本的には自立した生活を前提としていますが、必要に応じて見守りサービスや生活支援を受けることができます。
主な特徴
✔ バリアフリー設計(段差なし・手すり付き) ✔ 安否確認・生活相談サービス付き ✔ 介護が必要になった場合の連携体制が整っている ✔ 自由度が高く、自分らしい生活が可能
サ高住と介護施設の違い
「介護付き有料老人ホーム」などの施設と比較すると、サ高住はより自立した生活ができることが特徴です。
項目 | サービス付き高齢者向け住宅 | 介護付き有料老人ホーム |
---|---|---|
生活の自由度 | 高い(賃貸住宅として契約) | 施設内のルールがある |
サービス | 見守り・生活支援 | 介護・医療支援が充実 |
介護度 | 自立~軽度要介護 | 要介護者向け |
契約形態 | 賃貸契約 | 利用権契約 |
費用 | 比較的安価 | 高額になりやすい |
サ高住のメリット
① 安心して暮らせる
✔ 見守りサービスがあり、一人暮らしでも安心 ✔ 緊急時の対応が整っている
② 介護が必要になっても住み続けられる
✔ 外部の介護サービスを利用可能 ✔ 訪問介護やデイサービスと連携
③ 一般的な賃貸住宅よりも暮らしやすい
✔ バリアフリー設計で転倒リスクが低い ✔ 共有スペースが充実している施設も多い
④ 生活の自由度が高い
✔ 門限や食事時間の制約が少なく、自分らしい暮らしができる ✔ 好きな家具や家電を持ち込めることが多い
サ高住の費用の目安
サービス付き高齢者向け住宅の費用は、地域や設備、提供されるサービスによって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
初期費用
- 敷金:家賃の1~2か月分(約10万~40万円程度)
- 入居一時金:不要な場合が多いが、一部の施設では数十万円かかることも
月額費用
項目 | 費用の目安 |
家賃 | 5万~20万円 |
共益費(管理費) | 1万~3万円 |
生活支援サービス費 | 2万~5万円 |
食費(任意) | 3万~6万円 |
合計 | 10万~30万円程度 |
※地域や施設のグレードによって大きく異なるため、事前にしっかり確認しましょう。
サ高住を選ぶ際のポイント
サ高住を選ぶ際には、次のような点を確認しましょう。
✔ 立地・周辺環境(病院・スーパー・公共交通機関へのアクセス) ✔ 提供されるサービス内容(見守り・生活相談の充実度) ✔ 費用(家賃・管理費・サービス料などのトータルコスト) ✔ 契約形態(敷金・礼金・退去時のルール) ✔ 施設の雰囲気(見学して実際の雰囲気を確認する)
サ高住はどんな人に向いている?
✔ 自立した生活を続けたいが、万が一の時のサポートも欲しい人 ✔ 家の管理が負担になってきた人 ✔ 一人暮らしに不安を感じるが、完全な介護施設はまだ早い人 ✔ 家族の近くで安心して暮らしたい人
まとめ
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、「自宅の自由さ」と「施設の安心感」を兼ね備えた住まいです。
✔ バリアフリー設計と見守りサービスで安心の暮らし ✔ 介護施設と違い、自由な生活ができる ✔ 介護が必要になっても住み続けられる ✔ 費用は10万~30万円程度が一般的(地域・施設により異なる)
老後の住まいを検討する際の選択肢として、サ高住をぜひチェックしてみてください。自分のライフスタイルに合った住まいを見つけ、快適で安心なシニアライフを送りましょう。
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