高齢化が進む現代、家族や自分の将来のために「介護保険を利用したい」と考える方は少なくありません。しかし、どこに相談すればいいのか、どんな手続きが必要なのか、よくわからないという声も多く聞かれます。
この記事では、介護保険の基本的な仕組みとサービス利用の手順について、初めての方にもわかりやすく解説します。
目次
介護保険サービスを利用する流れ
介護保険のサービスを受けるには、要介護認定申請が必要です。
利用までの流れ(概要)
- 市区町村の窓口で「要介護認定」を申請
- 認定調査(自宅または病院で実施)
- コンピュータによる一次判定
- 専門家による二次審査
- 原則30日以内に認定結果の通知
- ケアマネージャーと相談し、サービス利用開始
要介護認定とは?申請から結果通知まで
認定調査では、以下の内容がチェックされます:
- 身体機能・起居動作
- 生活機能
- 認知機能
- 精神・行動機能
- 社会生活への適応
- 特別な医療の有無(過去14日以内)
- 日常生活自立度(身体・認知の評価)
【図解】認定結果と利用できるサービスの違い
認定結果 | 内容 | 利用できる主なサービス |
---|---|---|
要介護1~5 | 介護が必要な状態 | 介護サービス(施設・居宅) |
要支援1・2 | 一部支援が必要 | 介護予防サービス |
非該当(自立) | 支援の必要なし | 地域支援事業などを利用可 |
【一覧】16の特定疾病(第2号被保険者向け)
40歳~64歳の方(第2号被保険者)が介護保険の要介護認定を受けるには、以下の特定疾病のいずれかに該当する必要があります。
- 末期がん
- 関節リウマチ
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 後縦靭帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗しょう症
- 初老期における認知症
- 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底変性症およびパーキンソン病
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 多系統萎縮症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
居宅サービス(在宅介護)の種類
介護保険では、施設に入所せず自宅で受けられる「居宅サービス」も多く提供されています。
訪問サービスの例
- 訪問介護:身体介護・生活支援
- 訪問入浴:入浴設備を持ち込み入浴介助
- 訪問リハビリ:自宅での機能訓練
- 訪問看護:看護師による医療的管理・処置
通所・短期入所サービスの例
- 居宅介護支援:ケアプラン作成・各種連携
- 通所介護(デイサービス):日帰りでの食事、入浴、訓練
- 通所リハビリ:医療施設での日帰り訓練
- 短期入所生活介護(ショートステイ):短期入所によるケアと訓練
相談先:地域の専門機関について
申請手続きやサービス選びに困ったら、以下の専門機関に相談しましょう。
- 地域包括支援センター
- 居宅介護支援事業所
どちらも無料で相談が可能です。ケアマネージャーと連携しながら、安心して必要なサービスを選んでいくことができます。
まとめ
介護保険サービスを利用するには、まず「要介護認定申請」から始まります。手続きは少し複雑に見えるかもしれませんが、地域の専門機関やケアマネージャーの支援を受けながら進めれば、安心して利用開始が可能です。
ポイントまとめ
- 申請から結果通知までは原則30日以内
- 認定結果に応じて利用できるサービスが異なる
- 40〜64歳の方は特定疾病に該当する必要がある
- 自宅で受けられる介護サービスも多い
- 相談は地域包括支援センターへ
終活.comでは、終活に関する疑問や悩みを解決する情報をお届けしています。
また、記事の内容についてのご感想や、ご自身の経験などもぜひコメントでお聞かせください!
コメント