はじめに
エンディングノートは書いて終わりではありません。せっかく書いても、家族がその存在を知らなかったり、見つけられなかったりすると意味がありません。本記事では、エンディングノートを保管する最適な場所や、家族と共有するための工夫を紹介します。
1. ノートを保管する場所の選び方
- 家族がすぐ見つけられる場所
- 自宅のリビングや書斎の書棚など、「ここに重要書類を入れている」と周知しやすい場所がベスト。
- セキュリティの確保
- 金庫や鍵付きの引き出しに保管する方法もあるが、家族が開け方を知らないと困る。家族にも鍵の在りかを伝える必要がある。
- 防災を考慮する
- 火災や水害に備え、耐火金庫や防水ケースに入れておくことを検討する。
2. 家族や信頼できる人に伝えるコツ
- コピーを作る
- 原本は自分が管理し、コピーを家族に渡しておく。更新したらコピーも新しくする。
- 共有する範囲を決める
- 全ての内容を共有したくないなら、医療・介護の希望部分だけ公開するなど、段階的に共有する方法もある。
- 保管場所を一緒に確認
- 「この引き出しに大事な書類がある」「合い鍵はここにある」といった具体的な指示を家族と確認する。
3. デジタルエンディングノートの保管・共有
- パスワード管理
- デジタル版の場合、ID・パスワードのセキュリティが重要。家族だけがアクセスできる方法を確立しておく。
- クラウド保管
- Google DriveやDropboxなどを活用し、家族に閲覧権限を付与する。
- ただしアカウントが乗っ取られるリスクもあるため、二段階認証を設定。
- 定期的なバックアップ
- デバイスの故障を想定し、USBメモリや別のクラウドにもコピーを取っておく。
4. 共有のタイミングと方法
- 家族会議で共有
- 年末やお盆、誕生日など家族が集まりやすい時に、「エンディングノートを更新した」という話題を出す。
- 信頼できる友人や弁護士に預ける
- 家族構成が複雑な場合や、トラブルを避けたい場合は、第三者に預ける手もある。
- 必要最小限の情報だけ伝える
- 全てを公開するのが抵抗あるなら、保管場所だけ家族に伝える方法も。
5. まとめ
エンディングノートをどのように保管・共有するかは、家族にとって分かりやすい形であることが最も大切です。
- 自宅の決まった場所に置き、家族に周知する
- デジタルの場合はパスワード管理を徹底し、家族にアクセス方法を伝える
- 更新時は必ず連絡し、古いノートを廃棄or保管場所を明示する
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