【知らなきゃ損する!永代供養の費用と仕組みの真実】

近年、永代供養に関する高額な請求が問題になっています。中には「200年分の永代供養を一括でお願いします」と言われ、400万円を請求されたという事例もあるほどです。

しかし、ちょっと待ってください。200年って、お坊さんあなた生きてませんよね?誰がどこまで責任を持つのかも不透明なこのような高額請求は、多くの人が納得しにくいのではないでしょうか。

永代供養は本来、無縁墓を避けるための非常に良い仕組みです。現代では、子や孫が遠方に住んでいてお墓を守れない家庭も多く、いずれ無縁墓となり、遺骨の行方すら分からなくなってしまうケースもあります。そこで、管理をお寺に委ねて供養してもらう「永代供養」は、多くの方にとって安心できる選択肢です。

ただし、問題はその費用と契約内容にあります。


永代供養のトラブル事例:200万円払ったのに、なぜまた?

ある家族は、両親が子どもたちの負担にならないようにと、生前に永代供養料として200万円を支払いました。ところが、両親が亡くなった後、そのお寺の住職から「次に入る方の永代供養料は別途必要です」と言われたのです。

両親としては、子どもの分も含めて、家族全員が困らないようにとの想いで200万円を支払っていたにもかかわらず、実際には「自分たちの分のみ」だったと後から知らされました。契約時にその点について明確な説明がされておらず、誤解を生んでしまったのです。

こうした誤解や行き違いが生じる原因は、永代供養の仕組みに関する情報不足に加えて、説明責任を果たしていないお寺の対応にもあります。永代供養とは、一人一人ごとに契約と費用が発生するのが原則という寺院も多く、家族まとめてというケースは稀です。

このようなトラブルを避けるためには、永代供養の内容・対象者・年数・金額の内訳などを事前にしっかり確認することが大切です。


永代供養の相場と正しい考え方

本来、永代供養は「供養」の一環として行われます。たとえば、一周忌・三回忌・七回忌などの法要は、1回あたり5,000円〜5万円程度が相場です。仮に1回3万円で、33回忌まで年1回供養をした場合、3万円×33年=99万円。つまり、一般的な相場で考えれば、約100万円が一人当たりの妥当な永代供養料といえるでしょう。

さらに、永代供養はほとんどの場合、個別ではなく合同で行われます。「この日に、皆でまとめて供養します」というスタイルが多く、その分費用も抑えられる傾向にあります。


お墓の費用と管理費は別物!

よくある誤解が「永代供養=お墓の管理もすべて含まれている」という認識です。実際は、お墓の購入費や管理費は別にかかるのが一般的です。

例)管理費:2平米につき年間5,000円など

また、永代供養を申し込んでも、一定年数(例:33年)を過ぎて以降は合祀墓(他人と一緒に入る墓)に移されるという規定のある寺院もあります。逆に、何代にもわたって供養を続けてくれる寺院もありますので、その点も契約時に確認が必要です。


永代供養で後悔しないためのチェックポイント

  1. 対象者は誰か?家族全員か、個人か?
  2. 何年間供養してくれるのか?
  3. 金額の内訳は?供養料・管理費・墓代の明細を確認
  4. 合祀になるタイミングや条件は?
  5. 将来、追加費用が発生する可能性は?

最後に

永代供養は本来、非常に価値のある供養の形です。しかし、その仕組みを正しく理解しないまま契約してしまうと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。

「永代供養だから安心」と思う前に、しっかりと契約内容を確認し、納得してから選びましょう。供養は心の問題でもありますが、お金と制度の問題でもあるのです。

正しい知識をもって、後悔のない供養を選び、大切な人を穏やかに送り出していただけたらと思います。


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