私たちは日々の生活の中で、怪我や病気、老後の生活、失業といったリスクに直面することがあります。そんなときに支えとなるのが 社会保険制度 です。
社会保険とは、 みんなでお金を出し合って、困ったときに助け合う仕組み です。これは単なる税金とは違い、自分が困ったときにも恩恵を受けられる「相互扶助」の制度です。
社会保険には 4つの種類 があります。
1. 医療保険(病気やケガをしたときのための保険)
医療保険は、病院にかかったときに 医療費の7〜8割 を負担してくれる制度です。
▶ 会社員の方 は「健康保険」に加入します。健康保険には 扶養制度・出産手当・傷病手当 などの手厚い保障があります。 ▶ 個人事業主の方 は「国民健康保険」に加入します。
【保険料の計算】
- 国民健康保険: 課税所得 × 8% + 39,000円(自治体によって異なる)
- 健康保険(会社員):給与 × 5%
★ポイント★ 健康保険には 傷病手当金 があり、病気やケガで働けなくなったときに 給与の約2/3 が支給される制度があります。
2. 年金保険(老後や万が一のときのための保険)
年金保険は、 3つのリスク に備える制度です。
- 老後: 年をとって働くことが難しくなったとき
- 遺族: 家族の大黒柱が亡くなったとき
- 障害: 病気や事故で重い障害が残ったとき
▶ 個人事業主の方 は 国民年金 に加入(毎月16,610円:毎年見直される) ▶ 会社員の方 は 国民年金+厚生年金 に加入(給与 × 9%)
★ポイント★ 会社員は 厚生年金 によって、将来もらえる年金が 国民年金より多くなる 仕組みです。
3. 雇用保険(仕事を失ったときのための保険)
雇用保険は、 失業中や育児休業中に給付金がもらえる制度 です。
▶ 会社員のみ加入(個人事業主は対象外) ▶ 保険料: 給与の0.3%
★ポイント★ 失業時には 失業手当(基本手当) を受け取れるので、転職活動の支えになります。
4. 介護保険(介護が必要になったときのための保険)
介護が必要になったときに、介護費用の 1〜2割 を自己負担するだけでサービスを受けられる制度です。
▶ 40歳以上の人は全員加入 ▶ 個人事業主: 課税所得 × 2% + 15,000円(自治体によって異なる) ▶ 会社員: 給与 × 0.9%
★ポイント★ 介護保険は、 65歳以上になったときに介護が必要な場合に使える制度 です。
社会保険を賢く活用しよう!
社会保険は、いざというときに 自分や家族を守る大切な制度 です。「毎月の保険料が高い…」と感じるかもしれませんが、将来の安心のために必要な仕組みなのです。
もし保険料負担が厳しい場合は、 自治体の減免制度 なども活用できるので、ぜひ確認してみてください。
また、年金や健康保険の知識があると、無駄な出費を抑えたり、適切な保障を受けられる ようになります。これを機に、自分の社会保険について見直してみませんか?
あなたの考えを聞かせてください!
この記事を読んで、「知らなかった!」と思うことがありましたか? また、社会保険について疑問に思うことや不安なことがあれば、ぜひコメントで教えてください!
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