はじめに
エンディングノートを一度完成させたとしても、人生は常に変化していきます。結婚や出産、転居、退職などのライフイベントに加え、資産や契約が増減することもあるでしょう。エンディングノートは書きっぱなしにせず、定期的に見直してこそ、いざというとき役立つ情報源になります。この記事では、エンディングノートの更新のタイミングやコツを紹介します。
1. 見直しが必要な理由
- 情報が古くなる
- 口座や保険、住所変更などが反映されないと家族が混乱する。
- デジタル遺産(SNSやサービス)も、IDやパスワードが変わることが多い。
- ライフスタイルが変化する
- 結婚や離婚、出産、就職、退職などで状況が大きく変わる。
- 医療や介護の希望も年齢や体調によって変化する。
- 感情や考え方の変化
- 葬儀やお墓の希望が変わることも。
- 家族や友人へのメッセージを新しく書き直したくなることがある。
2. 見直しと更新のタイミング
- 年に1回はチェック
- お正月や誕生日など、忘れにくいタイミングを決めておく。
- 項目をざっと見返し、変更がなければ「〇年〇月に確認」と書くだけでも安心。
- ライフイベントごと
- 結婚、出産、転居、転職、退職、病気の発覚など。
- 大きな変化があったときは、必ずエンディングノートを開き直そう。
- 保険や年金の見直し時
- 生命保険や住宅ローンの見直しをした際に、エンディングノートも更新。
- 具体的な契約変更などは、後回しにすると忘れがち。
3. 更新するときのポイント
- 更新日を明記する
- エンディングノートの巻末や表紙に「最終更新日」を書く。
- どの情報が新しくて、どれが古いかが一目瞭然になる。
- 加筆・修正はわかりやすく
- 紙の場合、訂正箇所には二重線と日付を入れるなどして、後から混乱しないようにする。
- デジタルならバージョン管理をして、最新がどれかが分かるように。
- 家族への再共有
- 大きく更新した場合は、家族に「ここが変わったよ」と報告。
- 些細な変更でも、家族が知っておくべき部分(口座解約など)はしっかり伝える。
4. エンディングノートを更新する習慣づくり
- カレンダーに書き込む
- 「毎年〇月に見直し」という目標日を決めておき、スマホのリマインダーなどを活用すると便利。
- 家族と一緒にアップデート
- 更新を家族と一緒に行えば、お互いの最新情報も共有できる。
- 親子や夫婦で同時に見直すと、コミュニケーションの機会にもなる。
- 専門家に定期的に相談
- 財産や相続に関わる部分は、税理士や行政書士などの専門家に相談すると安心。
- 遺言書や相続対策と合わせて見直しを行う。
5. まとめ
エンディングノートは書いてからがスタートです。ライフステージに合わせて情報を更新し続けることで、常に最新の状態を家族に伝えられるようになります。
- 少なくとも年1回の見直しを習慣化する
- 大きな変化があったら速やかに修正
- 家族や専門家と連携してアップデート
これらを意識すれば、あなたのエンディングノートは、「もしものとき」に本当に役立つツールとなるでしょう。
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